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《歇斯底里》

夏目漱石の『行人』という小説の中に、ヒステリー(Hysterie[ドイツ語])の当て字として、

《歇斯的里》、《歇私的里》の2種類が出てくる。

意味に違いはないと思うのだが、では、

何故彼はわざわざ2パターンの当て字を用いたのだろうか。

2通り考えられる。

1つ目は、どちらかが誤字だということ。

漱石は、引用した詩や人名に間違いがあったりして、結構いい加減なところがある。

もう1つは、其の当時この語彙に対する当て字がまだ定まっておらず、絞りきれなくて、

わざと2パターンの当て字を用いたということ。

果たして実際はどちらだったのか、わたしは研究者ではないので

これ以上のことはわからないが、中国語を調べると、

辞書(小学館 日中辞典)には、《歇斯底里》【xie si di li】とある。

勝手に推測するに、《的里》は「~の中」という意味があり、紛らわしいため、

《歇斯底里》としたのではないかと思う。

ちなみに、この詞を先に翻訳したのは日本の方だそうだ。

そして、ネット上では面白いことになっている。

《歇斯底里》《歇斯的里》《歇私的里》の他に、

歇底斯里、歇斯里底、歇斯里地、歇斯底裏、など

漢字が前後で入れ替わったりもして、かなり氾濫している。

まるで伝言ゲームのようだ。

使用数を検索サイト『百度』を基準に調べてみると、

「歇斯底里」4,260,000ページ

「歇斯底裏」32,600ページ

「歇斯里底」11,700ページ

「歇斯的里」1,300ページ

「歇底斯里」1,270ページ

「歇斯里地」547ページ

「歇私的里」8ページ

別にこの氾濫の元凶が漱石に有ると言いたい訳ではなく、

中国人でも、この手の外来語はきっと覚えにくいのだろう。

思い切って意訳の方を考えても良かったかもしれない。
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テーマ:中国語 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/08/21(木) 09:16:16|
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