SNAPSHOT in China

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

南京?「南京大虐殺記念館~その3~」

記念館をすべて回るには、相当な気力、体力を必要とした。

生存者の証言映像、写真、当時の新聞記事、当時の遺留品、戦闘に使われた武器や軍服、

当時を復元したアトラクションもの、蝋人形、南京大虐殺をテーマにした絵画、彫刻、

現代アート風のもの、発掘された遺体、亡くなられた総ての方の名前が壁いっぱいに彫られ、

拡大された彼らの写真が、お経の聞こえる中、順にスクリーンに写される・・・

とにかくありとあらゆる方法で次から次へと、こちらを圧倒しようとする。

「300000」という数字がいたるところにある。

「勝利1945」というコーナーでは大々的に高らかに戦勝を謳っていた。

日本刀を踏みつぶして、誇らしげに胸を張っている中国兵の彫像。

しかし、10年ほど前に一度きた事のあるG籐さんの話では、

前よりずいぶんましになったそうだ。

自分がショックだったのは、展示の中に、「南京没落すごろく」なるものがあった。

サイコロを振りながら中心の南京城への侵略を競う子供向けのゲームのようだった。

恐ろしい、と思いながら、今の若者のやっている戦国の国盗りゲームと何が違うのか、

というようなことも思った。



南京の事件について、或いは日中の歴史問題について、

何かを語るというのは、非常に神経を使う行為です。

できるならこんな面倒なことには触れずにいたい、

と多くの日本人は思っているのではないでしょうか。

日本側と中国側、また個人個人の知識人といわれる人々の中でも見解がさまざまで、

事実はいったいどのようだったのか、このような有様では生存者の証言でさえ

真偽がつかめない。

相当な時間、労力、智力を以って真実を見ようと努めねばならない。

あまりに政治や国益といったものが絡まりついていて、

そういった先導に従うまま、それが人民の間で植物の成長のように

知らず知らずぐんぐん大きくなっていくことほど怖いものはない。

「文化大革命」とは何だったのか、という検証と、この南京事件との温度差は、

納得できない。

「前事不忘、後事之師」(前事を忘れず、後事の師とする)

という言葉は、日本人の侵略のみにしか当てはまらないというわけではないだろう。

一方日本の方では、「虐殺はなかった」と言い張る人もいる。

そういう人には、この記念館に行って一つ残らず検証していき、

自分の意見が正しいことを中国人に証明しなければならない。

まあ不可能だと思う。

日本人が犯した罪、戦争が引き起こした罪を、

もっと誠実に知ろうとしなければならないと思う。

かと言って、去勢された犬のように黙っていては、

真実とはかけ離れた教育をされてしまう。


いろんな意味で、この記念館は今の中国を知る最良の場所かもしれない。

そうそう、入場料は3元だった。

どんな小さな観光施設よりも安い。

704b.jpg

スポンサーサイト

テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

  1. 2008/07/31(木) 21:06:13|
  2. 遊記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<南京?「明孝陵~その1~」 | ホーム | 【Y699】石路/蘇州>>

コメント

南京のこと

ある友人が映画関連の仕事をしていて、
ことし公開された「Rape in Nanjing」の制作に
かかわっていました。

友人がかかわっているということもあり、ぜひその映画を
見たかったのだけれど、残念ながら日本では映画の上映は
おろか、原作本も出版禁止になっていて、その全容を
知ることはできませんでした。英語版の翻訳を少しかじったくらいですが、
凄惨極まりない事件だったのだと想像しました。
yokoがこの記念館を見るのはかなり気力と体力が必要だというのも、
少しわかる気がします。

南京大虐殺の被害にあった人数については日中の間で
だいぶ隔たりがあるようですが、「ない」と言い切ることは
絶対にできないと思う…。中国に住んでいれば、
「私の親戚が被害にあった」という証言を聞くことも少なくない。

私は日本人も加害者として戦争に加わった場面があることを
もっと知る必要があると思うのだけど、残念ながら日本では入手できる情報に
限りがあるのだと友人の映画が見られないことを通じて感じました。

「我々は被害者」として調理された情報しか公には与えられない。

だれでも被害者でいるうちは気持ちがいいのだろうと
思う。日本でもアメリカでも中国でも、戦争映画というのは
自分が被害者であるという前提で書かれていることが
多い。もしくは、加害者的な立場にあるとしても、なんとか
戦争をやめさせようとするヒロイズムがかかれるとか。
なんだかんだいって加害者として自国を書くことは
稀有だし、悲劇の中の美談を求めて、そこから間接的に
自国を攻撃した他の国を責めて…。

日本国内でも沖縄問題をうやむやにするくらいだから
日中ではもっと難しいのかなあと思う。

とはいえ、「知る努力」と「知ろうとする気持ち」は
忘れたくないなと思う。
私もいつか南京を訪れてみたいと思います…。
  1. 2008/08/01(金) 17:53:55 |
  2. URL |
  3. まつちえ #yC5paUJM
  4. [ 編集 ]

真摯なコメントありがとう。日本側も「南京の真実」という映画を製作したらしいですね。
  1. 2008/08/02(土) 09:09:47 |
  2. URL |
  3. you tai #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://you1tai4.blog82.fc2.com/tb.php/310-43e96b03
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Query

Categories

Archives

Profile

Eagle

Eagle
上海市在住
日本語教師

Counter

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。