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一旦ホテルに帰って、カウンターで美食街などないか聞く。
西大街というところがいいらしい。
あと、西安へはここからどれくらいかかるか聞いたところ、6時間ぐらいだそうだ。
ちょっときついな。
西安へ行くとなると、さらに西へ行かなければならない。
この時点では、西安は諦めていた。
囲いつきのバイタクを拾い、西大街へ向かう。
『百碗羊湯』という店で、百碗羊湯(10元)を食べる。
羊肉の入った白スープに、でかくて甘くないミルフィーユの生地のようなものが2つ付いてくる。
おそらくこれをスープにつけて食べるのだろうが、どれくらい浸して食べるのが流儀なのかわからない。
いろいろやってみたが、さっとつけて食べるのがうまいと思う。
スープは『孜然』(日本ではクミンというらしい)という香辛料が入っている。
イスラム、インド料理でよく使われる香辛料。
この店けっこう有名なチェーン店のようだ。
だいぶ唇が荒れていた。
舌で唇によく水分を含ませてから口にモノを入れなければならないほどだった。
その後、『白黒Bar』というユニークなバーを見つけたので、のぞいてみた。
カウンター席が5つぐらいあるだけで、かなり狭い。
マスターとただ1人の客がチェスをしている。
適当に飲んで、30分で出た。
ホテルの隣にあるタバコ屋で、地ビール『洛陽宮ビール』を買う。
ロビーを通り過ぎようとしたら、Vanessaがカウンターでハムさんと何か話している。
自分は英語で「どうしたの?」がわからないので、ハムさんの方に「どうしたの?」と聞いた。
Vanessaの乗る桂林行きの電車は、早朝1時なのだそうだ。
「じゃ、俺の部屋で休んでもらうよ」
ハムさん「勝手にしなさい」
ということになった。
二人で洛陽宮ビールを飲みながら、旅の話などした。
龍門石窟の写真を見せると、
「Oh! Face!」
と言い、続けて、
「Face, Change, Money」
と言った。
予期せぬ発言に息が止まりそうになった。
保留していた謎が、その日知り合ったばかりのカナダ人によって突然明かされた。
ちょっと出来すぎた旅だ。
ところで自分は、宗教対立などから破壊されたとか、その程度しか考えていなかった。
では、あの石仏たちの頭が、欧米の博物館に今でも並んでいたりするのだろうか、
とVanessaに聞いてみると、恐らくそうじゃないかというような表情で応える。
そうだとしたら恐ろしい話だ。
ここ中国では、奪還運動のようなものが起こらないのだろうか。
ある時期、国家自ら自国の文化財を否定した歴史があるし、今更ということなのか。
自分は思わず、「Oh!」と声を出した。
西安の話になった。
いいところだという。
西安からは、寝台列車で来たらしい。
そうか、その手があったなぁ。
そうすると、宿賃も浮くじゃないか。
ホテルも紹介してもらい、昨日と打って変わってすっかり行く気になってしまった。
晩飯を食っていないらしいので、近くの店でビーフンを食べる。
これがスパイシーでうまかった。
1杯2元。
続いてホテルの3階でマッサージ。
再び部屋に帰ってテレビなど見る。
金城武と章子怡(チャン・ツーイー)が激しく抱き合っていたので、ちょっと気まずかった。
エレベーターの前で、別れる。
自分は握手を求めたが、彼女はハグを求めてきたので、そうだったと思い、従った。
彼女の感謝の言葉に対し、
「トゥデイ、ウェルカム、ユー。ビコーズ、トゥデイ、アイム、ロンリー」
とわけのわからないことを述べてしまったが、彼女が微笑んでくれたので問題なかったろう。
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テーマ:一人旅 - ジャンル:旅行
- 2008/04/08(火) 08:34:39|
- 遊記
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