SNAPSHOT in China

昇官図【sheng1 guan1 tu2】

子供の授業用に日本から双六(すごろく)を買って来ている。

双六をするときの子供たちのはしゃぎようといったらない。

競馬場の喧騒とした雰囲気に少し似ている。

日本語の練習になるように、止まったコマに書いてあることを読ませたり、

コマを進めるとき、「イチ、ニ、サン・・・」と言わせたりするのだが、

歓声や罵声が飛び交い、教師はゲームの制御役に徹しなくてはならない。

ところで、中国ではあまり双六が普及していないため、「すごろく」に値する詞が見当たらない。

もともと《双六【shuang1 liu4】》というゲームは、その詞とともに中国から日本へ輸入されたそうだが、

現代では「双六」という詞を知ってる人はほとんどいない。

ある子供は「迷宮」と言っていたが、これは「迷路」のことで、また違うものだ。

また、ある子供の親は、「日式跳棋」と言っていた。

「跳棋」というのは「ダイヤモンドゲーム」、つまり「日本版ダイヤモンドゲーム」というわけだ。


辞書には《昇官図》【sheng1 guan1 tu2】という詞がある。

これも、現代人には通じなかった。

ネットで調べてみると、以下のようなサイトが見つかる。

升官図

升官図〜伝承中華文化与歴史零距離接触〜

升官図3

上のような盤を使い、《白丁》(平民)から始まり、骰子(サイコロ)代わりの陀螺(コマ)を回して、

少しずつ出世して行き、最も位の高い《太師》を目指す。

上の写真の盤の枠にはマス毎に全て役職名が書かれているから凄い。

4面に《徳》《才》《功》《賍》と記されたコマを回し、《徳》が上向きであれば「3進む」、

《才》であれば「2進む」、《功》であれば「1進む」、《賍》であれば「そのまま」だそうである。

升官図2(これはコマの写真)

1セット398元です。高いです。ほしいけど、ネット販売なので、質に保証がないのが難点。


「すごろく」で思い出したのは、南京大虐殺記念館で見た「南京陥没すごろく」。

これは日本の子供が遊ぶ双六である。

僕があの記念館で一番ぞっとしたものだ。


授業で使いやすいように、双六を自作した。

マネーゲームb

おもちゃ銀行のお札があるので、それを使う。

「〜をかう」のコマに止まると、そのモノの絵カードをあげ、裏に書かれた金額を払ってもらう。

次に同じ所に止まった人があれば、持ち主から同金額で譲ってもらう。

「かびん」が予想外に高いのが『ミソ』である。

この前中学生クラスで遊んだ。

反応がよくて、嬉しかった(泣)。



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  1. 2009/06/15(月) 23:40:32|
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羅納爾迪尼奥【luo2 na4 er3 di2 ni2 ao4】

ロナウジーニョ


         「ロナウジーニョ」は‘小さいロナウド’という意味なので、『小羅【xiao3 luo2】』とも呼ぶらしい
ロナウジーニョ2



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  1. 2009/06/03(水) 11:29:10|
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細語【xi4 yu3】

細語

細語

iPod shuffle」の新バージョン 中国語版のコピー

細語(英語)

Small talk.

こちらがオリジナルの英語バージョン

細語(台湾)

軽身細語》 

こちらは台湾バージョン

そして・・・

細語(日本)

この小ささが、しゃべりだす。

こちらが日本語バージョン


この日本語バージョンにがっかりしたのは、僕だけでしょうか。

それに比べ、中国語バージョンがにくい。

オリジナルより良いんだから。


月夜細語『細語』を画像検索すると、右のような水墨画が出てくる。

画の右下に、「月夜細語」とある。

おそらく、『細語』は鳥のさえずり等を形容する言葉なのだろう。



Pillow Talkまた、『Pillow Talk』というアメリカ映画のポスターが引っ掛かった。

枕辺細語』とはまた名訳なり。

邦題を調べてみると、また失望した。

夜を楽しく』だって。

こんなタイトルじゃ、誰も見に行きません。








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  1. 2009/05/29(金) 00:41:02|
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拉丁舞【la1 ding1 wu3】

先日、とある夫婦が5歳の息子をつれて、うちのオフィスに現れた。

その夫婦は2年間、仕事で日本にいたことがあり、帰国して8年になるという。

このお父さんは、みんなの日本語1・2(初級の日本語教科書のスタンダード)のテキストを息子に教え込んだという。

この子はこの2冊がすべて頭に入っているのだ、と豪語する。

しかし、こちらが任意に開いたページをその子に読ませてみようとしたところ、まったく反応がない。

名前を訊いても、「いくつ?」と訊いても全く口を開こうとしないのだ。

しかしこの夫婦は慌てる様子もなく、ちょっと外にいるから、終わったら呼んで、

と言って、その子を置いてオフィスの外に出た。

二人が外へ出てから、再度教科書を見せると、今度はそのテキストをよどみなくすらすらと読んでみせた。

お巫女さんのようだった。

しばらくして、そのご夫婦は誇らしげな顔で入ってきた。

続いて、「拉丁舞【la1 ding1 wu3】も習っているんですよぉ〜」とお父さんが言う。

ほらっと、息子の尻を叩く。

この男の子は、さっきと同じで、反応がない。

僕らの方でも、ご両親の方でもなく、ちょっと俯き気味に一点を見詰めていた。

困っていたのだと思う。

どう困るのかは他人だからわからないけど、

その子供らしからぬ複雑な表情は、今も頭に残っている。

再度ご夫婦が退場して、お父さんの手機(ケータイ)からのラテン・ミュージックに合わせて、

軽快なステップで踊り出す。

手つきや顔つきなど、キリッ、ビシッ、としていて、

数年前に見た『愛君如夢』という映画の劉徳華(アンディ・ラウ)を思い出したほどだった。

確かにこの子は天才だと思った。

でも・・・。

この夫婦に何か一言、言いたい衝動に駆られたが、

自分は子どももいないから、親の気持ちも知らない。

しかも、今日初めて会っただけで、判断するのも如何かと思ったので、何も言わなかった。

当然、この子といっしょのクラスで勉強できる子は今のところ一人もいないので、

後日、学校からお断りの電話を入れた。

あの子には、どんな将来が待っているのだろう。

いい友達ができてほしい。

なんとなく、そう思った。

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  1. 2009/05/24(日) 20:25:47|
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跳槽【tiao4 cao2】

前の会社の同僚と久々に会った。

彼は今、上海の日本人向けフリーペーパーの制作をしている。

最近彼の会社では、【ティアオ ツァオ】が多くて困るという。

初めて聞いた詞だったので訊き返すと、

《跳槽【tiao4 cao2】》とは、転職を意味するらしい。

『槽』とは、馬の飼い葉桶のこと。

現在の仕事場を捨て、新しい仕事場へ移ることを、

餌を求めて他の馬の桶へ『跳』んでいく馬に譬えている。

「自分勝手」、「無責任」といった意味も含まれているのだろうか、
ZQBA0050410C002_b.jpg
この字面からはそのような印象を受ける。

元は廓詞だったそうだ。

実際、こちらの人は簡単に転職する。

元同僚の彼は入社してまだ半年ほどなのに、

もう中国人スタッフで最も古い顔となったそうだ。

この半年で4、5人ほど去っていったらしい。

待遇が悪いなどの理由からもあるが、キャリアアップのため、

ということが多いという。

彼はこの『跳槽族』に対して批判的であった。


そう言えば、日本語にも『鞍替え』という詞がある。

(こちらも何故か『馬』に関する詞である)

しかし、『鞍替え』という詞をそのまま受け取ると、

「今使っている鞍がボロくなったので、そろそろ新しいのに替えよっと!」

っていうことですよね。

自分は動かない。

一方、『跳槽』は行動的である。

日本人と中国人の性格の違いを見事に表している?

あと、『跳槽馬』に対して、『温水蛙』という詞を発見した。

『温水蛙』というのは、つまり「ぬるま湯のカエル」だ。
qingwa.jpg
水温がカエルに気付かない程度に少しずつ上昇していき、

跳び出すタイミングを逃して、茹で上がってしまう、というアレです。

蛙は好きだけど、『温水蛙』にはなりたくないな。


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  1. 2009/05/15(金) 23:28:02|
  2. 生詞
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youtai
上海市在住